「秘密曼荼羅十住心論」
身体の病は多いといっても要はただ六種である、地・水・火・風の不調と悪霊などの祟りと業の報いとである。
心の病も多いといっても、その原因はただ一種、すなわち根源的な無知である。
地・水・火・風が不調の場合は、薬を用いて治し、悪霊のたたりや悪業の報いには、呪法と懺悔法とをもって、これをなくすことができる。
薬の効能は、たたりや、悪い報いなどを退けることはできない。呪法のはたらきは一切の病を治すことができる。
心の病を治す方法は、仏がよく説かれている。その経典は五臓とよばれる心理の教えである。
ここまでが十住心論に記されている内容です。
以下で補足しています。
身体の病はこちら。
心の病はこちら。